足の甲のツボはどこにある?太衝・行間・内庭・足臨泣・八風の場所と押し方

足つぼというと、まず足の裏を思い浮かべる方が多いと思います。でも、足の甲(足の表側)にも、名前のついたツボがいくつもあります。

「足の甲のツボって、どこにあるの?」「名前は聞いたことがあるけれど、場所がよくわからない」「足の裏と同じように押していいの?」と気になっている方もいるのではないでしょうか。

この記事では、足の甲にある代表的なツボの名前と場所の探し方、足の甲ならではの押し方のコツ、気をつけたいことをまとめました。靴下を脱げばすぐに確かめられる場所ばかりなので、読みながら自分の足で探してみてください。

結論:足の甲のツボは「指の間」と「骨と骨の間のくぼみ」にある

先に結論をお伝えします。

  • 足の甲の代表的なツボは、太衝(たいしょう)、行間(こうかん)、内庭(ないてい)、足臨泣(あしりんきゅう)、八風(はっぷう) などです。
  • どれも、足の指の間(水かきのあたり) や、指から足首に向かってのびる骨(中足骨)と骨の間のくぼみ にあります。
  • 足の甲は足の裏にくらべて皮膚や肉がうすく、骨や筋(すじ)がすぐ下にあります。足の裏よりもやさしく、指の腹で「くぼみに沿わせる」ように 押すのがコツです。
  • 1か所は3〜5秒押してゆっくり離す、を数回くり返す程度で十分です。

足の甲のツボを探す前に:骨の並びをつかもう

足の甲を指でなでてみると、足の指のつけ根から足首のほうへ、細長い骨が5本並んでいるのがわかります。これが中足骨(ちゅうそくこつ)です。親指側から順に、第1〜第5中足骨と呼ばれます。

足の甲のツボの多くは、この骨と骨の間にある、指がすっと沈むくぼみにあります。探すときは、次のようにすると見つけやすくなります。

  1. 足の指と指の間(水かきのあたり)に、反対の手の人さし指か親指をあてる。
  2. 骨と骨の間のみぞに沿って、足首のほうへゆっくり指をすべらせる。
  3. 指が少し沈むところ、骨と骨がせまくなって指が止まるところを探す。

ツボの位置には個人差があり、本や流派によっても説明が少しずつ違います。「このあたり」と見当をつけて、押してみて心地よいところを探すくらいの気持ちで大丈夫です。

足の甲の代表的なツボと場所

足の甲の主なツボを、場所の目安とあわせて表にまとめました。

ツボの名前 読み方 場所の目安
太衝 たいしょう 親指と人さし指の骨の間を足首のほうへたどり、2本の骨が合わさる手前のくぼみ
行間 こうかん 親指と人さし指の間の水かきの、少し足首寄り
内庭 ないてい 人さし指と中指の間の水かきの、少し足首寄り
足臨泣 あしりんきゅう 薬指と小指の骨の間を足首のほうへたどり、2本の骨が合わさる手前のくぼみ
八風 はっぷう 足の指と指の間(水かき)のくぼみ。片足に4か所、両足で8か所

太衝(たいしょう)

足の甲のツボの中で、いちばんよく名前が挙がるツボです。

鍼灸の資料では、「第1・第2中足骨が合わさるところの、つま先側のくぼみ」と説明されています(Attilio D’Alberto:LV-3 Taichong)。

探し方は、親指と人さし指の間の水かきに指をあて、骨の間を足首のほうへすべらせていきます。2本の骨がV字に合わさって指が止まる、その少し手前のくぼみが目安です。水かきから指2本分くらい足首寄りが目安と説明されることもあります。

行間(こうかん)

太衝と同じく、親指と人さし指の間にあるツボです。水かきのふちから、ほんの少し足首寄りのところにあります(Attilio D’Alberto:LV-2 Xingjian)。

太衝を探すときのスタート地点にあたるので、「行間から太衝へ」と、骨の間をたどりながら順番に押していくと覚えやすくなります。

内庭(ないてい)

人さし指と中指の間にあるツボです。日本の鍼灸学会誌に掲載された、足のツボの標準的な位置を検討した研究では、内庭を「足の甲の、第2指と第3指のつけ根の骨の間」に位置づけています(全日本鍼灸学会雑誌 39巻3号(1989))。

人さし指と中指の間の水かきに指をあて、少し足首寄りにずらしたあたりが目安です。

足臨泣(あしりんきゅう)

足の甲の小指側にあるツボです。上と同じ研究では、足臨泣を「足の甲の、第4・第5中足骨の間」に位置づけています(全日本鍼灸学会雑誌 39巻3号(1989))。

薬指と小指の間の水かきから、骨の間を足首のほうへたどり、2本の骨が合わさる手前のくぼみが目安です(Attilio D’Alberto:GB-41 Zulinqi)。小指につながる細い筋(すじ)の外側にあたります。

八風(はっぷう)

八風は、足の指と指の間(水かき)のくぼみにあるツボの総称です。片足に4か所、両足で8か所あることから「八風」と呼ばれます(Attilio D’Alberto:Bafeng)。

指の間を1か所ずつ、つまむように押していくだけなので、足の甲のケアのはじめにも取り入れやすい場所です。

足の甲の「反射区」はチャートによって違う

足つぼには、東洋医学のツボ(経穴)とは別に、足の各部分を体の各部分に対応させて考える「反射区」という考え方もあります。足の甲にも、反射区の図(チャート)でいろいろな名前がつけられています。

ただし、反射区のチャートは、スクールや施術者によって少しずつ違います。アメリカのマッサージ専門誌の記事では、多くのチャートは似た点を示しながらも一致しておらず、どのチャートがより正確かを示した研究は見当たらないと紹介されています。そのうえで、ピンポイントの場所を探すより、そのまわりのエリア全体をやさしく刺激するほうがよい、とすすめています(Massage Magazine:Why Are There Different Reflexology Charts?(2022))。

セルフケアでは、「このチャートの、この1点でなければいけない」と考えすぎず、足の甲全体を心地よくほぐすつもりで取り組むのがおすすめです。

足の甲のツボの押し方

足の甲は、足の裏とくらべて皮膚がうすく、すぐ下に骨や筋があります。足の裏と同じ強さで押すと、痛みが出やすいので注意しましょう。

基本の押し方

  1. 姿勢をととのえる:いすに座って片足をもう一方のひざにのせるか、床に座ってひざを立てます。
  2. 足の甲をなでる:手のひらで、つま先から足首に向かって足の甲を数回なでて、足を温めます。
  3. 指の腹をくぼみにあてる:親指か人さし指の腹を、骨と骨の間のくぼみにあてます。爪を立てないようにしましょう。
  4. ゆっくり押して、ゆっくり離す:息を吐きながら3〜5秒かけて押し、少し止めてから、ゆっくり力をゆるめます。同じ場所で3〜5回くり返します。
  5. 骨の間をたどる:水かきから足首のほうへ、骨の間のみぞに沿って少しずつ位置をずらしながら押していきます。

強さと時間の目安

項目 目安 ポイント
強さ 足の裏より弱め。「痛気持ちいい」の手前くらい 骨を直接押さず、骨と骨の間のくぼみを押す
1か所の時間 3〜5秒押してゆっくり離す 同じ場所は3〜5回くらいまで
足の甲全体 片足1〜2分くらい 足の裏のケアの前後に組み合わせてもよい

足の甲だけを長く押し続ける必要はありません。足の裏や側面、かかとのケアとあわせて、足全体をひとまわりする流れの中に取り入れると続けやすくなります。足の側面やかかとのポイントは、足つぼの側面の重要なポイントや足つぼのかかと(側面、後ろ)のポイントの記事でも紹介しています。

注意点

安心して足つぼを楽しむために、次の点に気をつけてください。

  • 体調に不安がある方、妊娠中の方、持病がある方、通院中の方は、足つぼを始める前に医師に相談してください。
  • 食後すぐ、飲酒後、発熱しているときは避けましょう。
  • けがや傷、腫れ、水虫などの皮膚トラブルがある部分は押さないでください。足の甲に腫れや強い痛みがあるときも、押さずに様子を見て、続くようなら医療機関を受診しましょう。
  • 骨の上を強く押したり、棒などの道具で強く押しすぎたりしないようにしましょう。
  • 押している途中や終わったあとに、痛みやしびれ、気分の悪さを感じたら、すぐにやめて休んでください。

押して痛く感じる場所があっても、それだけで体のどこかが悪いというわけではありません。足つぼは、病気や症状をなんとかするためのものではなく、心地よさを味わうセルフケアの1つとして楽しんでください。

まとめ

  • 足の甲の代表的なツボは、太衝・行間・内庭・足臨泣・八風 など。
  • どれも、足の指の間(水かき) や、骨と骨の間のくぼみ にあります。水かきから足首のほうへ、骨の間をたどると見つけやすくなります。
  • 足の甲は皮膚がうすいので、足の裏よりやさしく、指の腹で 押しましょう。
  • 反射区のチャートは流派によって違うので、ピンポイントにこだわりすぎず、足の甲全体を心地よくほぐすつもりで。

足の裏のケアに、足の甲をなでて、指の間を押すひと手間を加えるだけで、足全体をいたわる時間になります。今夜のお風呂上がりに、まずは親指と人さし指の間のくぼみを探してみませんか。

日本足ツボ協会について

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