足裏の反射区は左右で違う?右足と左足の地図の見方と、セルフケアでの押し方

足裏の反射区のチャート(地図)を見ていると、「あれ、右足と左足で描いてあるものが少し違う?」と気づくことがあります。片足だけのチャートもあれば、左右の足が並んでいるチャートもあり、どちらを見ればいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、足裏の反射区が左右でどう違うのか、その考え方と、右足・左足のチャートの見方、そしてセルフケアで両足を押すときのコツをまとめました。チャートを片手に、自分の足をさわりながら読んでみてください。

結論:右足は体の右半分、左足は体の左半分に対応するとされる

先に、この記事のポイントをお伝えします。

  • 西洋式のリフレクソロジーでは、右足は体の右半分、左足は体の左半分 に対応すると考えます。
  • そのため、体の片側にある臓器は、チャートでも 片方の足にだけ 描かれます。たとえば肝臓は右足、脾臓は左足です。
  • 体の真ん中にあるものや、左右に1つずつあるものは、両方の足 に描かれます。
  • ただし、反射区のチャートは流派や施術者によって違いがあり、「これが正解」という1枚はありません。
  • セルフケアでは、左右どちらの足も同じように ゆっくり押すのが基本です。

反射区の「左右」はどう決まっている?

反射区は、足を体の地図のように見立てる考え方です。足の指は頭のあたり、かかとに近づくほど体の下のほう、というように、足の上から下へ、体の上から下が並んでいるとされます(Massage Magazine:Why Are There Different Reflexology Charts?(2022))。

では、左右はどうでしょうか。アメリカのミネソタ大学のセルフケア情報サイトでは、「それぞれの足は体の縦半分をあらわす。左足は体の左側にある臓器などに、右足は体の右側にある臓器に対応する」と説明されています。例として、肝臓は体の右側にあるので、その反射区は右足にある、と紹介されています(University of Minnesota, Taking Charge of Your Wellbeing:What Are Reflexology Points and Areas?)。

この考え方のもとになっているのが、1910年代にアメリカの医師ウィリアム・フィッツジェラルドが唱えた「ゾーンセラピー」です。体を縦に10の区域(ゾーン)に分け、右側に5つ、左側に5つのゾーンがあると考えます(Wikipedia:Reflexology)。体を縦に左右半分ずつに分けて、それぞれを片方の足に重ねる、というイメージです。反射区の歴史は、足つぼとは?ツボと反射区の違い・歴史・はじめ方でも紹介しています。

つまり、両足をそろえて上から見ると、2本の足でちょうど体1人分の地図になる と考えると、左右の違いがわかりやすくなります。

右足と左足のチャートの見方

左右の違いを、チャートでよく見かける例で表にまとめました。

項目 右足のチャート 左足のチャート
対応するとされる範囲 体の右半分 体の左半分
片方の足にだけ描かれる例 肝臓、胆のう 脾臓、心臓(左右両方に描くチャートもある)
両方の足に描かれる例 頭、目、肺、腎臓など 頭、目、肺、腎臓など

片方の足にだけ描かれるもの

肝臓と胆のうは体の右側にあるため、チャートでは右足に描かれます。反対に、脾臓は体の左側にあるので左足です。Massage Magazine の記事でも、チャートには左右の足があるべきで、脾臓と胆のうはそれぞれ体と同じ側に描かれる、と説明されています(Massage Magazine(2022))。

チャートによって違うもの

心臓は体の中央からやや左にあるため、左足にだけ描くチャートと、左右両方に描くチャートがある と紹介されています(同上)。こうした違いを見つけても、どちらかのチャートがまちがっているというわけではありません。

両方の足に描かれるもの

頭や首、背骨のように体の中心にあるものや、目・耳・肺・腎臓のように左右に1つずつあるものは、両方の足に描かれます。右足には右側の分、左足には左側の分、と考えるとわかりやすいでしょう。

チャートが1枚にそろわない理由

「本によって反射区の場所が少しずつ違う」と感じたことがある方もいるかもしれません。Massage Magazine の記事では、足の反射区のチャートは100種類以上あり、その多くは一致していないこと、そしてどのチャートがより正確かを示した研究はないことが紹介されています。そのうえで、ピンポイントの場所にこだわるよりも、その周辺のエリアを広めにほぐす ことがすすめられています(Massage Magazine(2022))。

また、反射区の考え方そのものについては、科学的な裏づけが十分ではありません。2009年にオーストラリアの医学誌に掲載された、ランダム化比較試験をまとめた研究では、現時点の研究からは、リフレクソロジーがなんらかの病気に対して有効だとはっきり示されていない、と結論づけられています(Ernst E. Medical Journal of Australia, 2009(PubMed))。

反射区のチャートは、体の状態を調べるための「診断の地図」ではなく、足全体をまんべんなくほぐすための目安 として使うのがおすすめです。

セルフケアで両足を押すときのコツ

左右の違いを知ったうえで、実際に両足を押してみましょう。

基本の流れ

  1. 姿勢をととのえる:いすに座って片足をもう一方のひざにのせるか、床に座ってひざを立てます。
  2. 右足から始める:どちらから始めてもかまいませんが、順番を決めておくと、押し忘れが少なくなります。
  3. 上から下へ進む:足の指 → 指の付け根のふくらみ → 土踏まず → かかと、と、チャートの「上から下」の順に進むと、地図と自分の足を見くらべやすくなります。
  4. 反対の足も同じように:左足も同じ順番、同じくらいの強さと時間で押します。

強さと時間の目安

項目 目安 ポイント
強さ 心地よく感じるくらい 痛いと感じたら弱める
1か所の時間 息を吐きながら2〜3秒押して、ゆっくり離す 点ではなく、まわりのエリアも広めにほぐす
全体の時間 片足5分くらい、両足で10分くらい くわしくは足つぼは何分押せばいい?も参考に

左右で感じ方が違っても気にしすぎない

押してみると、「右足のほうが少し痛い」「左足のほうがかたい」など、左右で感じ方が違うことがあります。これは、靴や立ち方のくせ、その日の疲れぐあいなど、いろいろなことで変わるものです。感じ方の違いを、体の特定の場所の不調と結びつけて心配する必要はありません。気になる症状があるときは、足つぼで判断せず、医療機関に相談しましょう。

足裏のツボ(東洋式)の場所もあわせて知りたい方は、足裏のツボの名前と場所は?をご覧ください。

注意点

安心して足つぼを楽しむために、次の点に気をつけてください。

  • 体調に不安がある方、妊娠中の方、持病がある方、通院中の方は、足つぼを始める前に医師に相談してください。
  • 食後すぐ、飲酒後、発熱しているときは避けましょう。
  • けがや傷、腫れ、皮膚トラブルがある部分は押さないでください。
  • 押している途中や終わったあとに、痛みや気分の悪さを感じたら、すぐにやめて休んでください。
  • 反射区のチャートは、病気や体の状態を見分けるためのものではありません。

足つぼは、病気や症状をなんとかするためのものではなく、心地よさを味わうセルフケアの1つとして楽しんでください。

まとめ

  • 西洋式の反射区では、右足は体の右半分、左足は体の左半分 に対応すると考えます。
  • 肝臓・胆のうは右足、脾臓は左足など、体の片側にあるものは片方の足にだけ描かれます。心臓は、左足だけのチャートと両足のチャートがあります。
  • チャートは100種類以上あり、1枚にはそろっていません。ピンポイントにこだわらず、エリアを広めにほぐす のがコツです。
  • セルフケアでは、左右とも同じ順番・同じ強さ で、上から下へゆっくり押していきましょう。

今夜は、左右の足を並べて、チャートと見くらべながら押してみませんか。「2本の足で体1人分」と思って押すと、足つぼが少し楽しくなるはずです。

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